女装マンガを読みまくってきたボクが語る男の娘と女装男子の違い。

Xのトレンドに挙がっていたのでここぞとばかりに書き殴ります。 女装少年、男の娘、TS、女装子、メスショタ、ふたなり、結局みんなホモなのか…おすすめの作品も紹介するので気になる人は読んでみてね。

TSF(ファンタジー性転換モノ・男女身体入れ替えモノ)

特徴

昔は男女共に(特に男の子になった女の子に)待ち受ける苦難が若干胸クソって展開が多かったけど、今は「男勝りな女の子」と「引っ込み思案な男の子」が入れ替わってむしろどっちも丁度よくなって双方無双したりするストレスフリーな展開の方がスタンダードな気がする。あまりにも伝統芸というかお約束なので、最近の作品は何かでひと捻り入れてる傾向。ミステリーとかとの組み合わせているのが多い気がする。

個人的に美味しいpoint

「お風呂で鏡をみて興奮したり恥ずかしがったりする」→「ヒロインと距離近くなって嬉しい」→「無理やり女性としての生活に適用しようとして四苦八苦」→「次第に順応して無意識に女子っぽい事をする」→「男キャラに告られて少し嬉しい自分の心に戸惑う」みたいなテンプレート。何百回みたり読んだりしたかも分からない位なのに毎回楽しい。伝統芸能。

個人的に好きな作品(キャラクター)

『君の名は。 (新海誠 2016)』(立花瀧)

『天使な小生意気 (西森博之 1999)』(天使恵)

『先輩とぼく (沖田雅 2004)』(山城一)

『プリティフェイス (叶恭弘 2002)』(乱堂政)

個人的に紹介したい作品(キャラクター)

『オレが私になるまで (佐藤はつき 2019)』(藤宮明)

思春期(二次性徴)前に性転換が起きたという変わり種。とある事情から女子に対して後ろめたさを持っている点と自分は男であるというアイデンティティーはあるけど青年男子の事はよく分からない…という境遇がユニーク。

男の娘モノ

特徴

どうみても女の子みたいな容姿のキャラクターが「俺は男」みたいな事を言ってる。 恋愛関係を進展させたくない男主人公ハーレム系アニメのお色気要員とか物語のコメディリリーフやマスコットキャラクターとして立ち回る事が多い…というか最近いたるところにいる。

個人的に美味しいpoint

とにかくストレスフリー、大抵周りも優しくていじめられたりはしない。外見が(ルッキズム的に)最強すぎるため、「だが男だ」っていう主人公の葛藤は当然面白い。ただ正直「1作品に1人男の娘」レベルで増えすぎてて…最近のトレンドは追えてないです。

個人的に好きな作品(キャラクター)

『バカとテストと召喚獣 (井上堅二 2007)』(木下秀吉)

パラダイムシフト。

『STEINS;GATE (ニトロプラス 2009)』(漆原るか)

色々迷ったけどここに入れる

『マリッジトキシン (静脈・依田瑞稀 2022)』(城崎メイ)

城崎メイちゃん(魔術や超科学でなくても女装スキルが現実離れしたキャラクターも分類はここだと思うんですけど皆さんいかがでしょう?)

個人的に紹介したい作品(キャラクター)

『はぴねす! (ういんどみる 2005)』(渡良瀬準)

ボクのちょっと上の世代の人達が熱狂してた男の娘。直撃は免れたんでリアタイでの熱狂は分からないんですが、アダルトゲーム界で恐らく「もう男の顔みたくないから悪友役も可愛くしちゃおうぜ」みたいなノリで誕生したんだと思う。同じ理由で誕生した瑞穂くんと一緒で恐らく男の娘文化の転換点。(これのちょっと後に出たあかべぇそふとの『るいは智を呼ぶ』はコッソリやってた。) 関係ないけど異世界モノが流行る前の深夜アニメはエロゲ原作がめっちゃ多かったしブームだったんですよね。

女装少年モノ

女性の服とかかわいい服やメイクに憧れている男の子。同性愛者のパターンもあるしい異性愛者のパターンもあるし、その2つの間で揺れ動いている場合もある。当人の性自認も様々だけど「男の娘」と異なり作品内で「背の高さ・声の低さ」に言及がある事が多い。

個人的に美味しいpoint

思春期特有の感情の乱高下、アイデンティティの変化、二次性徴という期限、化粧が溶ける恐怖。その儚さと醜さ。当人は意識していない或いは「他人と違う事」に葛藤や苦労を抱えていても、部外者からみたら「男と女のいいとこどり」してる感はあるので、それが作中で軋轢になったり、読者からヘイトを集めたりしてカリスマ的な人気を得たりする一方で、読者間での「嫌いなキャラクター」では列挙されやすい。余談ですがボクは一番好きな人たち。他のジャンルと違って地獄がみれる。油断しているとここからBLに食指が動く人もいるので注意?して下さい。

個人的に好きな作品(キャラクター)

『ミントな僕ら (吉住渉 1997)』(南野のえる)

少女漫画なのに姉よりも人気が出てしまった弟。少し話題それますが少年もしくは少女漫画でも女装やTSモノって昔は「終わらせ方」がとても難しかったんですよね。スタンダードなのが「女装少年が数年後背がでっかくなってヒロインとくっつく」みたいなヤツなんですが…大抵賛否両論です。 今は逆の意味で「終わらせ方」が難しくなったと思ってます。例えば『らんま1/2』とか、連載当時は同性愛とか「あり得ない」のでヒロインとくっつく為には何としても男に戻らねば…ってのが明確にあるんだけど、リメイクみてたら別にこのまま(女同士)でいーじゃんって登場キャラも読者も思ってたと思う。

『顔に泥を塗る (ヨシカズ 2020)』(高倉イヴ)

メイクがテーマの作品で、ジェンダーレスな男の子が登場人物のひとり。メイクをする男性って珍しくないけどまだ珍しい…っていうのが今の時代だと思うんですけど、親世代はまだギリギリ理解がない時代ですよね。あと何年でこの時代は終わるんだろう…終わった後の人達はこういう作品をどう捉えるんだろう。いや…今吹いてる逆風とか考えるともしかしたら終わらないかもしれない。っていうのはちょっと気になるところ。

『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク (SEGA 2019)』(暁山瑞希)

近い立場から言わせてもらうとこの子は理解のある家族とあの顔面と声帯引いてる時点でSSRなんだよなぁ…とは言いたくなるけど、みのりちゃん(作中に出てくる顔面つよつよにみえるアイドル)の顔面偏差値が50の世界だからなぁ。この子も声はメンバーと話しても気付かれないくらい女子なのに、「美しい・可愛い」じゃなくて「どっちか分からない」って言及されてるシーンもあるからもしかしたら平均顔なのかもとかいう邪推。 この作品全般に言える事なんだけど、基本みんなお金に困ってないし優しい世界なんだけど…その分思春期特有の葛藤にフォーカスされてるし、その突き落とし方が本当にエゲツない(好き)。

『先輩はおとこのこ (ぽむ 2019)』(花岡まこと)

↑の瑞希くんに比べてさらに3倍くらい男女のジェンダーを自由に反復横跳びするキャラクター。ともすると他人からは「わがまま」にみえてしまうキャラクターで、当事者でもない限り令和の今でもこういうキャラって読者からは「心は女の子」でひとくくりにされちゃうんだけど、彼らの地獄ってそうじゃなくて「カワイイが好きなだけで、心が女の子でも男の子でもないこと」なんだよね。ジェンダー関連の炎上があるとたまにゲイの男性やニューハーフの女性とかが「なんだお前は、男か女かどっちか選べ!」みたいな説教しててそれが割と共感交じりでバズるんですけど、「自分であることを否定される地獄」「選べない地獄」がある人もいるんですよね…ここを丁寧に掘り下げてくれている気がします。修学旅行で男湯に入ったのは「えっ?」ってなった、まぁ女湯に入ったらもっと大問題なんだけど。

個人的に紹介したい作品(キャラクター)

『ゆびさきミルクティー (宮野ともちか 2003)』(池田由紀)

これ読んだせいでボクの頭は大分おかしくなりました。 成年誌であるおかげで「鏡の前の自分に見蕩れる」みたいな変態的なナルシズムの描写が秀逸。 個人的に女装男子の身長は160後半~170cm位欲しいです。

おわりに

気になる作品があったら読んでみてね!!!!!!

秀吉以前の非アダルトでメジャーな作品なら知ってる確率が80%位あるので気になる作品がある人は聞いてみてくれると嬉しい!!

「男の娘」と「女装男子」の違いをめぐる活発な議論
https://x.com/i/trending/2044770003489083442
https://x.com/satoricry2/status/2044711846096375851